わせぶんブログ

早稲田大学公認サークル早稲田文芸会のブログです!

早稲田祭2015 裸婦餓鬼『回転』

 こんにちは。裸婦餓鬼「回転」班編集長の荒木です。

 今回私たちは、「回転」をテーマとした作品集を販売させていただきます。さて、皆さんは回転と聞いて何を思い浮かべるでしょうか? 車輪の回転や、風車の回転、映写機の回転……列挙するとキリが無いかと思います。ちょっと目を向けてみれば、私たちの生活はたくさんの回転に覆われているということに気がつくはずです。

 しかし、そうした運動はただ世界に刻み込まれているだけではありません。そこには多様な意味が包摂されています。例えば異世界の中のループ構造のように、脱出不可能な閉塞性をそこに見出だすことができます。さらに、例えば盆踊りのように、回転運動を通した一種の儀礼、すなわちカタルシスを伴った救済的な要素をそこに見出だすこともできます。十人いれば十通りの、「回転」が見出だされることになるのです。

 また、回転と文学の持つ運動性は、互いに対立しているように捉えることもできます。なぜなら私たちが読む/書くときの流れには一方向性が備わっているからです。

 一見すると回帰不可能性を孕む文学の中に、如何にして"回転"をもたらすか。そこに逆接的な面白さがあるように感じます。

 現実の回転を具現化するも良し、抽象化された回転を表現するも良し――。私たちは文学を通じて、世界を自在に「回転」させることが可能となるのです。班員それぞれが思い思いに描いた、「回転」する世界を、是非堪能して欲しいと思います。

早稲田祭2015『わせぶん喫茶』

こんにちは。早稲田文芸会です。

今年も早稲田祭にて喫茶スペースの開放、並びに冊子販売をやります。

 

喫茶スペースはオシャレな音楽を聞きながら、無料配布しております飲み物とお菓子を片手にゆっくりくつろげます。歩き疲れた方、人混み酔いしてしまった方は是非一休みを。

 

また冊子は、今年は文庫本形式で3種類販売します。

テーマはそれぞれ『回転』『往復』『静止』となんとも哲学的。果たしてどんな小説が載っているのでしょうかね。

 

場所は8号館406号室です!

サークル員各自が書き上げたブックレビューもございます。

11月7日8日、両日ともに10時~17時の間にみなさんをお待ちしております。

文学フリマ2015告知

こんにちは! わせぶんブログを見に来ていただきありがとうございます。


突然ですが、5月4日(月・祝)に開催される、「文学フリマ」というイベントをご存じでしょうか?

正しくは「第二十回文学フリマ東京」といいます。

簡潔に言うと、個人やサークルなどで作った冊子を販売する、まさに文学のフリーマーケットです! そのまんまですね。

詳しくは http://bunfree.net/?tokyo_bun20 こちらをご覧ください。


そして今回、この「文フリ」に、早稲田文芸会が出店します!!

文フリのために新しく創刊した機関誌のタイトルは、『OUT』。普段のサークル活動から外へ飛び出す、という思いを込めました。

内容は、テーマ執筆「外の世界」と、既存作品や設定を用いた企画執筆「再構築(リメイク)」の二本立て! 8人の精鋭による10作品をどうぞお楽しみください。

また、今回は早稲田祭で販売しているA5版冊子ではなく、文庫本の形にしました。カバーとしおりもついて、気合いの入った装丁です!

気になる販売価格は、なんと100円! とってもお得です。

詳しくは、文学フリマwebカタログ https://c.bunfree.net/c/tokyo20/1F/C/1 をご覧ください。

皆様のご来場、心よりお待ちしております!


『OUT』編集長 鈴木広実

裸婦餓鬼「踊る」

 「踊る」班は、早稲田祭において、「踊る」をテーマにおいた冊子を販売する。
 「踊る」こと。それは人類が誕生し、言葉を持つ前から行われ続けてきた表現のひとつ。世界中のあらゆる文化圏に存在し、私たちの生活と密接なつながりを持ち続けている。たしかに、今や「踊り」は人間一般から切り離され、プロフェッショナルな人々の特権と化してしまったかのように見えなくもない。バレエ、フィギュアスケートといったような西洋の舞踊は、人体に内在する可能性を訓練により導き出す、そこに我々は美しさを見る。それは我々には当然達成困難でなければならない。しかし、そのような「踊り」の姿は一面的なものにすぎない。スピーカーから流れ出るビートに合わせて、思わず頭を振ってしまう。ライブハウスで手を振り上げながらひたすらジャンプし続ける。地元の夏祭りで、盆踊りに加わる。こういったこともすべて「踊り」であると言えるだろう。リズムが我々の内奥に潜む情動を導き出し、身体を揺らす。これこそ、「踊り」本来のあり方なのではないだろうか。それは表現だ。自己の内奥の興奮を、身体の動きによって表出させる、そういう表現だ。
 そのような非言語的表現である「踊る」ことを、我々「踊る」班は、言語表現のみで構成される小説という形で表現しようと試みる。「踊り」を身体性から切り離したとき、いかなるものがそこに生まれてくるのか。そこにおいて、「踊る」ことは様々な形を取ることとなるだろう。そこでは、その内容がもはや「踊り」と無関係のように見えてくることもあるかもしれない。しかし、それもまたやはりどこかで「踊り」とつながっている。各班員が「踊り」と向き合い、生み出した7作品、それが「踊り」を如何に表現しているのか。それは、「踊る」班の冊子を読み、是非確かめてほしい。

                   裸婦餓鬼「踊る」班編集長 森山隼

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裸婦餓鬼「描く」

皆さんこんにちは!

今年の裸婦餓鬼「描く」班の編集長を務めさせていただきました、鈴木です。

本日は皆様に、我らが渾身の冊子を買っていただくべく参上しました。

 

「描く」というテーマにふさわしく、カラフルな中に絵筆を持って佇む少女。

このポップでありながらどこか大人びた表紙が目印です。

 

目次を開けば、そこには「描く」ことを執筆者それぞれが考え抜いた作品が並んでいます。

その様子は、さながら美術館のよう。

しかし、ここで「描かれた」のは、絵画とは限りません。

自分の将来を。希望を。大切な人の未来を。あるいは、描こうとしなければ見えてこないような、社会と人間の闇を。

同じものを「描いた」人は、誰一人いません。

10人の執筆者が、「描いて」伝えたかったことは何か。ぜひ、あなたの目で確かめてください。

館内の10作品全てを回り終えたら、落ち着いた裏表紙が、余韻とともにあなたをお見送りします。

 

……余談ですが、「描く」ってなんて読みます? 「えがく」? それとも「かく」?

編集長個人としては、小説を「書く」と音が重なる、「かく」の方が好みです。

でも「えがく」も3文字という圧倒的な語感の良さがありますからね、なかなか捨てがたい。

そんなことを考えながら、わせぶんブースでお待ちしています!

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裸婦餓鬼「歌う」

わせぶんブログをご閲覧いただき、ありがとうございます! 歌う班編集長の中島です。
さて今回は僕の班から出させていただく裸婦餓鬼「歌う」について紹介させて頂きたいと思います。頼りない編集長の下、色々な方の協力あって完成しました!

タイトルの通り、この冊子は「歌う」というテーマを主軸として作り上げました。しかし一口に「歌」と言っても、その種類は様々あります。優しい歌や悲しい歌、怖い歌……。歌というものは常に私達を取り巻き、時には私たちを優しく包み、時には暴力的に心を揺り動かすものです。ある人にとって「歌う」ことは楽しさそのものであったり、またある人にとっては苦痛そのものだったりもする。
そんな様々な歌についての10の物語を、素敵な表紙の中に閉じ込めました。早稲田祭当日は是非わせぶん喫茶で、この冊子を手にとっていただけたらと思います。

裸婦餓鬼「歌う」編集長 中島

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早稲田祭のお知らせ

こんにちは、早稲田文芸会です。

早稲田祭のブースの場所は10号館408教室です。

11/1,2ともに10:00~17:00の間ブースを開いています。

今年も早稲田祭ではわせぶん喫茶と銘打ち、サークル員渾身の小説を集めた裸婦餓鬼という冊子を三分冊にて販売いたしております。

一冊300円ですが、二冊お買い上げいただくと500円、三冊お買い上げで700円と割引もしています。

三冊の班はそれぞれ、歌う、描く、踊るです。

人間の芸術所作には様々なものがありますが、そのうちテーマの3つの所作を「書き」ました。

 

他にも、サークル員の個性あふれるブックレビューの展示も行っています。

休憩スペースやお菓子も用意していますので、お気軽にお立ち寄りください。