わせぶんブログ

早稲田大学公認サークル早稲田文芸会のブログです!

早稲田祭2016 裸婦餓鬼 器官班

皆さんこんにちは。今回裸婦餓鬼「器官」班の編集長を務めさせていただく遠藤です。


 私たちの班は「器官」をテーマにして小説を書きました。


 器官と聞いて、「消化器官」などから連想してまず内臓を思い浮かべる人が多いと思います。しかし器官という言葉の指すものは内臓だけなのでしょうか?


 辞書で引いてみました。

「(organ)生物体に局在し、特定の生理機能をもち、形態的に独立した構造体。一種または数種の組織が一定の秩序で結合する」


 そもそも組織というのは分化した細胞が集まったものです。まず生物の最小単位である細胞があり、集まって組織になる。さらにそれが組みあがっていって、器官となる訳です。つまるところ、細胞が三次元的に組み立てられて一定の形、機能を有していれば、それは器官と言うことができます。

 先ほど挙げた内臓(胃、肺、肝臓 etc.)ももちろんそうですし、脳や骨、耳や鼻、歯なども器官ということが出来ます。

 また、器官というとどうしても動物のそれをイメージしがちですが、植物も細胞で構成されているので、器官を持っています。根や葉、花などがその例です。


 どうでしょう?器官という言葉の指す範囲は、思っていたより広かったのではないでしょうか。

 そう、器官というものは、意外と普遍的なのです。例えば家のリビングを見てみると、机の上には瓶の中で「花」が咲いています。朝起きた時、あなたは「歯」を磨くことでしょう。鏡の中を覗けばあなたの「目」がこちらを覗き返しています。屋内ですこし探しただけでこんなにあるのですから、屋外ならばもっと器官に出くわす機会も増えますね。

 実は私たちの近くにたくさんある「器官」を、小説の形で再確認してみませんか?


11月5~6(土、日)、8号館406教室のわせぶん喫茶にてお待ちしております。